マックス・ビルの展覧会が東京のdesignshop azabuで開催されます(9/2〜9/30 2019 東京)。

スイス生まれのマックス・ビル (1908年〜1994年) は、1927年から28年の二年間バウハウスに在籍し、クレー、アルバース、モホイ=ナジ、シュレンマーの下で学びました。戦後、バウハウスの理念を継承したウルム造形大学の創設に関わり初代学長を務めています。

彼がデザインしたウルムホッカー(ウルムスツール)やユンハンスの時計は今も作り続けられています。造形芸術家としても優れた作品を残しました。1993年度の第五回高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門で受賞し、いくつかの彫刻作品が日本の美術館にも収蔵されています。

新潟市美術館のコレクション展「2019年度コレクション展II 抽象の快楽、具象の誘惑。」のバウハウスのコーナーでは現在、彼の彫刻作品が展示されています。http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/constellation/027

兵庫県立美術館では、コレクション展「境界のむこう」の中で、バウハウス出身の作家の作品として紹介されました。http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/constellation/022

バウハウスとスイスは縁が深く(クレーはスイスで生まれました)、スイスではバウハウス100周年に関連する展覧会が今年、開催されています。中でもマックス・ビルは重要な作家であり、チューリッヒのギャラリー、Hauser&wirthでは、9月14日まで、「Max bill bauhaus constellations」が開催されています。
https://www.hauserwirth.com/…/23564-max-bill-bauhaus-conste…

さらに、マックス・ビルの生まれ故郷、ヴィンタートゥールの美術館では、マックス・ビルの絵画作品を中心にした、「マックス・ビルとチューリッヒの具体派」(2020年2月2日まで)が開催中。彼が主導したスイスの抽象的芸術運動「チューリッヒの具体派」に集った代表的な作家たちと一緒に展示されています。https://www.aargauerzeitung.ch/kultur/buch-buehne-kunst/kunst-museum-winterthur-zeigt-max-bill-und-die-zuercher-konkreten-134347075

この秋開催される「バウハウス100年映画祭」(11月23日~12月12日 ユーロスペース)でも『マックス・ビルー絶対的な視点』が上映されます。
http://www.bauhaus.ac/bauhaus100/constellation/032

本展覧会は、バウハウス100周年で注目されるマックス・ビルの作品に触れる好機と言えましょう。

●展覧会名 マックス・ビル生誕110周年記念「maxbill 110th anniversary」

展覧会内容: https://www.designshop-jp.com/html/page55.html

入場料 無料

会期 9/2(月〜 9/30(月) 11:00 – 19:00[会期中は日祝休]

会場 designshop azabu

東京都港区南麻布2-1-17 白ビル1f
tel:03-5791-9791 fax:03-5791-9792
http://www.designshop-jp.com

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