2003/11/08 (土)

Eduard Fuchs(1870-1940)
歴史家、収集家。
カリカチュア、エロチック美術、風俗画の歴史の資料を収集し、自ら集めたおびただしい資料をもとにして、『挿絵入り風俗の歴史、中世から現代まで』『エロチック美術史』『ヨーロッパ諸民族のカリカチュア』『唐代の彫刻、7〜10世紀の中国の明器』『画家ドーミエ』などの著作を発表した。彼の紹介で、フリッツ・トゥーゲントハットは、ミースに自邸の設計を依頼することになる。
ヴァルター・ベンヤミンは「エードゥアルト・フックス−−収集家と歴史家(Eduard Fuchs, der Sammler und Historiker)*1」という論考を1937年に書いており、大衆芸術研究のパイオニアたるフックスの仕事の意義を分析している。 (k.s)

*1 『複製技術時代の芸術』(晶文社、1999年)の中に収録されている


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