2020年2月11日~3月28日

鹿児島市立美術館にて、バウハウス創立100周年を祝って、同館所蔵のバウハウス関連する作品による企画展が開催されます。同館には、カンディンスキーの版画集『小さな世界』やアルバースの戦後の代表作の一つとなった版画集『フォーミュレーション・アーティキュレーション』を始め、バウハウスで学んだマックス・ビル、またバウハウスに影響を与えたデ・ステイルのピート・モンドリアンやテオ・ファン・ドゥースブルフなど同時代の貴重な版画作品が収蔵されています。以下、本展についての美術館からのメッセージです。

「創立100周年を迎えたバウハウスは、1919年にドイツの古都ヴァイマールに開校された、工芸、デザインなどを含む、美術と建築に関する総合的な教育機関です。建築の下における諸芸術の統合を目指した同校では、ワシリー・カンディンスキー、ジョセフ・アルバースら先進的な芸術家たちが指導にあたりました。1933年にナチスにより閉校するまでのわずか14年という短い間に、幾何学的、構成的な表現を主体とした革新的な教育理念の下、次代を切り開く優れた建築家やデザイナーを輩出しています。本展では、実験精神に満ちあふれたバウハウスの教育者カンディンスキーとアルバースを中心に、同校で学んだマックス・ビル、バウハウスに影響を与えたデ・ステイルのピート・モンドリアンやテオ・ファン・ドゥースブルフ、ロシア構成主義のアントワーヌ・ペヴスナーらの版画も展示されます。100年を経て今なお新鮮な魅力を放つ作品を通して、20世紀のデザインに大きな影響を与えたバウハウスの試みに思いを馳せてみませんか?」

▼展覧会概要

会期 2020年2月11日(火曜日・祝日)~3月28日(土曜日)
会場 鹿児島市立美術館 2階企画展示室
展覧会URL: https://www.city.kagoshima.lg.jp/artmuseum/exhibition-r1syou5.html
観覧料: 常設展に準じます→https://www.city.kagoshima.lg.jp/artmuseum/about.html

▼関連イベント
ギャラリートーク(学芸員による作品解説)
日時:2月22日(土曜日)、3月7日(土曜日)、3月21日(土曜日)の14時~15時

◆3月7日(土)、3月21日(土曜日)のギャラリートークは中止となりました(新型コロナウィルス感染症予防対策のため)。

場所:展覧会場
※申込不要・展覧会観覧券が必要です。

展示風景: カンディンスキーの展示 鹿児島市立美術館

展示風景: アルバース の展示 鹿児島市立美術館

展示風景: モホイ=ナジ作品の展示 ケース内は「バウハウス叢書」の展示

写真提供: 鹿児島市立美術館

▼お問い合わせ
鹿児島市立美術館
〒892-0853 鹿児島市城山町4-36
電話番号:099-224-3400
ファクス:099-224-3409
公式ホームページ: https://www.city.kagoshima.lg.jp/artmuseum/index.html

画像:ワシリー・カンディンスキー《小さな世界Ⅳ》1922年、リトグラフ・紙 鹿児島市立美術館蔵