Google Arts & Culture のシニアディレクター、アミット・スー ド氏(Amit Sood)のメッセージを訳して紹介します。

——————————————————-

あなたが、バウハウスの運動について聞いたことがないとしても、おそらく身の周りのすべてにその影響を見ることができます。交通標識からオフィス家具まで、この伝説的なデザイン学校は私たちの世界の外観と機能を変えました。

ドイツでバウハウスの運動が開始されてから100年経った今でも、私たちは、アート、テクノロジー、クラフツマンシップに関するバウハウスのアイデアに囲まれています。このことは、Google Arts&Cultureの最新コレクション「Bauhaus Everywhere」に反映されています。このコレクションは、ここ複数年にわたるデジタル化のコラボレーションの一環として、ドイツのバウハウスデッサウ財団、およびIITデザイン研究所やグッゲンハイム美術館などの6つのパートナーと協力して集められました。

バウハウスのデザインは、機能的なデザインを通して人々の生活を改善することを目的としています。創設者のヴァルター・グロピウス、何かと物議を醸したハンネス・マイヤー、バウハウスの女性マイスター、グンタ・シュテルツルなど、この学校の有名なメンバーたちは、「建築」、「家具デザイン」さらには活字のデザインなどに影響を与え続けています。

このプロジェクトでは、10,000を超えるオブジェクトをデジタル化し、象徴的な建物のバーチャルツアーを提供し、Art Cameraでキャプチャした400を超えるアートワークを展示します。その結果として、世界的に知られているブロイヤーの鋼管製の肘掛け椅子やアリー・シャロンにより設計された「アフリカの最高のキャンパス」の画像や予想以上にベストセラーとなったバウハウスのデザイン、壁紙などのアイコンのような象徴的なデザインをフィーチャーした、7つのパートナーによりキュレーションされた45以上のオンライン展示会が開催されました。

また、バウハウスで行われた様々なパーティーや女性たちの前向きな取り組みを含む、バウハウスの「毎日の学生生活」に関するユニークな洞察もあります。また、この学校のデザイン原理はドイツとヨーロッパをはるかに超えて広がっているため、「Google Earth Voyager Tour」を作成して、日本、インド、ブラジルなどの遠く離れた人々がバウハウスにどのように影響を受けたかを示しました。

形状、素材、建設への新たなアプローチにより、バウハウスの提案は優れて際立っていました。その建築デザインは、特に前衛的なアプローチで知られていました。しかし、これらの大胆な建築計画の多くは、実際に建設されなかったものが多いのです。バウハウスデッサウ財団の専門家とのコラボレーションにより、このコレクションには、紙の上やクリエイターの頭の中にしか存在しなかった建物も含まれています。スケッチ、落書き、明確ではない記述などもまとめて、3つの先見性のある構造の拡張現実モデルも作成しました。 Googleアーツ&カルチャーアプリでは、誰もがカール・フィーガーの「ラウンドハウス」、マルセル・ブロイアーの「BAMBOS」、エドゥアルド・ルートヴィヒの「コートハウス」を内外から探索することができます。

バウハウスの教師であるラースロー・モホイ=ナジは、こう言っています:「デザインは職業ではなく、デザインは態度である。」

私たちは、この展示を通して、バウハウスの姿勢がどこにでもあることを見るだけでなく、すべての人にもその姿勢があるということがわかることを願っています。

https://blog.google/outreach-initiatives/arts-culture/100-years-bauhaus-google-arts-culture/?fbclid=IwAR0a55sSW8REF5V-kTDzpsQ-N-_xOGBTy_sBP7aqBZh0YLjIQ9Ael7UXXkM#!/%23click=https://t.co/AqJIgxbMs3