新装版バウハウス叢書の第五回配本(2020年6月刊行)です。今回は、上記の二冊が刊行されます。
バウハウス叢書のシリーズには、同時代の重要な芸術運動を取り上げた書がラインアップされています。すでに新装版シリーズで刊行された叢書のなかでは、オランダの芸術運動“デ・ステイル“に関する第5巻『新しい造形(新造形主義)』、第6巻『新しい造形芸術の基礎概念』(いずれも第三回配本)がその流れにあります。今回さらに、ピカソとブラックによって始まったキュービスムに関する叢書13巻『キュービスム』とマレーヴィチのシュプレマティスムに関する叢書11巻『無対象の世界』が刊行されます。前者は、20世紀モダニズム芸術運動の原点であり、後者は絵画における抽象を極限まで追求した革命的造形理念でした。

バウハウス創立100年を記念して2019年8月に始まった新装版バウハウス叢書のシリーズは次の3巻で完成を見ます(全14巻)。
叢書1『国際建築』 ヴァルター・グロピウス 著(貞包博幸 訳)
叢書8『絵画・写真・映画』 L・モホリ = ナギ 著(利光 功 訳)
叢書12『デッサウのバウハウス建築』 ヴァルター・グロピウス 著(利光 功 訳)
※以上3巻、2020年8月初旬刊行予定となっています。

●新装版 バウハウス叢書 11『無対象の世界』

カジミール・マレーヴィチ 著
五十殿利治 訳

●新装版 バウハウス叢書 13『キュービスム』
アルベール・グレーズ 著
貞包博幸 訳

画像: 新装版:バウハウス叢書11『無対象の世界』(利光 功訳 中央公論美術出版)